【OpenCV】開発環境の構築
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画像処理ライブラリ「OpenCV」を用いたプロジェクトの作成方法についてです。
今回はプロジェクトにOpenCVをリンクさせる2種類の方法をまとめます。
【環境】
・Windows7 Professional 64bit
・VisualStudio2012 Professional
・OpenCV 2.4.11(NuGetによる方法では、2.4.10)
【ローカル展開したOpenCVをプロジェクトにリンクさせる方法】
メリット:
プロジェクト1つあたりの容量を軽くすることができる。(保存時に便利)
デメリット:
環境変数を設定するのが少し面倒。
他端末で実行する場合、必要なDLLをコピーしてくる必要がある。
プロジェクトプロパティの設定が手間。
1.OpenCVをダウンロードし、任意のフォルダに展開する
(今回はD:\Tool配下に展開しました。)
2.環境変数「PATH」に「D:\Tool\opencv\build\x64\vc11\bin」を設定する
3.VisualStudioで新規プロジェクトを作成する
(C++の「空のプロジェクト」で作成しました。)
4.プロジェクトのプロパティで以下の項目を設定する
・「C/C++」→「全般」→「追加のインクルードディレクトリ」に 「D:\Tool\opencv\build\include」を設定
・「リンカー」→「全般」→「追加のライブラリディレクトリ」に「D:\Tool\opencv\build\x64\vc11\lib」を設定
・「リンカー」→「入力」→「追加の依存ファイル」に「D:\Tool\opencv\build\x64\vc11\lib」内のライブラリファイルを追加する
※Debugモードならば「*d.lib」のファイルを追加します。
※Releaseモードならば「*d.lib」以外のファイルを追加します。
「vc11」の箇所は、VS2010ならば「vc10」に、VS2013ならば「vc12」として下さい。
「x64」の箇所は、32bit端末ならば「x86」として下さい。
【NuGetにてプロジェクトにOpenCVを埋め込む方法】
メリット:
プロジェクトプロパティの設定が不要。
デメリット:
1つあたりのプロジェクト容量が大きくなる。
1.VisualStudioで新規プロジェクトを作成する
(C++の「空のプロジェクト」で作成しました。)
2.「ツール」→「ライブラリパッケージマネージャー」→「ソリューションのNuGetパッケージの管理」を実行する
3.オンラインで「opencv」と検索する
4.「OpenCV」をインストールする
※VS2012のアップデートをしておいて下さい。
NuGetの更新をしていなかったため、OpenCVがプロジェクトに適用されないトラブルに逢いました(^^;)
【参考】